印象に残った言葉
今、塩野七生さんの「ローマ人の物語」No.36“最後の努力”を読んでいる。
単行本のNO.13の文庫本版です。
文庫本発行の際に、表紙に使っている貨幣について、作者が冒頭に寄せている文がある。
その中で作者は、一国家の誕生から死までを書いていて痛感することを二つ挙げている。
そのうちの2つ目に
“いかなる改革も当事者たちの本質に基づいていない限りは失敗に終わる”
と記している。
ローマの皇帝たちは、何とか国を存続させようと努力をする。
けれども、その努力は、かつてのローマがローマたらしめたローマなるものとは違う方向に向かっていったのである。
作者は、“一国家”についての感想を述べていらっしゃるが、
“一人間”にも言えることではないだろうか。
人が、人として大切にするべきもの、人とは何か、という大切な本質が見えなくなるとき、
歩む先は、本来歩むべき道とは違う方向に行くのではないか。
そんなことを思った。
人が人らしく生きる。
当たり前のことにしていきたい。
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